====== さいたまメトロってなんだろう? ====== この公式サイトをご覧になっている方の多くは、 さいたまメトロ = SecondLifeの日本人施設をつなぐテレポートシステム という認識をお持ちいただいていると推察いたします。 ですが、最初からこの形をイメージしていたわけではありません。 現在のさいたまメトロになるまでの経緯をお話しさせてください。 ===== はじまりの物語 ===== 令和3年3月3日。まほろば一番街と名付けられた街並みがSecondLifeに生まれました。 平成初期である1990年代の商店街をイメージして創られたその街は、いくつかのパロディに彩られた場所でもありました。 例えば、有名な歯科医院の看板のオマージュである『グレッグ歯科看板』。 そして、東京メトロのパロディとして設置されていたのが、『さいたまメトロ』『[[路線紹介:RP学園線]] G07 [[路線紹介:RP学園線:地下鉄まほろば]]駅』と掲示された、地下への出入口だけの──実際には中に入れないので、出入口とも言いがたい──小さな建造物でした。 胡坐家(Aglaia Olifone)さんが手がけた、このただひとつの駅がオリジナルであり、さいたまメトロの出発点なのです。 ===== 点が線になって ===== まほろば一番街の『グレッグ歯科看板』には、その所在地が書かれていました。 『一斗缶横丁駅徒歩30m』 一斗缶横丁もまた、SecondLifeに存在する街並みのひとつでした。しかし、看板の内容はあくまでパロディでしたので、一斗缶横丁には駅も、グレッグ歯科もありませんでした。 後に運営責任者となるTsutsuji Kleesが──この時点では一斗缶横丁地区に土地を持つひとりに過ぎませんでしたが──、看板の内容に沿って、本当に[[路線紹介:RP学園線:一斗缶横丁]]駅を作ってしまいました。 さいたまメトロの二次創作として作られた一斗缶横丁駅は、オリジナルに倣い、やはり地下への出入口だけの小さな建造物でした。これで2駅となった[[路線紹介:RP学園線]]は文字だけの存在ではなくなり、路線として動きはじめます。 ちなみに後日譚として、グレッグ歯科も本当に作られることになるのですが、そのお話はまたの機会に──。 ===== 乗れないからこそ ===== 二次創作としてのさいたまメトロはここから、地下鉄らしい体裁を整える方向にポイントレールを切り替えます。 まず手掛けたのは、東京メトロのもののデザインに極力近づけようとした路線案内図でした。 一斗缶横丁駅の駅番号はG18でしたから、18の駅を持つ路線として作られた図には16駅分の空白がありました。これがすべて埋まる日が来るなんてまだ想像ができませんでした。 路線案内図と、出入口だけで乗ることのできない地下鉄。場所も遠く離れた2駅を行き来するのには、テレポートをするしかありません。それなら、路線図を使って簡単に移動できるようにしよう──。 HUDに使われる技術を応用して、路線図に書かれた駅名をタッチすればマップを開く。テレポートのための機能としてはそれだけで充分なのです。 ===== ゆるーくつながる ===== 1枚の路線図を設置すれば、どの駅にも簡単に行ける──。当初の構想になかったテレポートシステムを完成させたことで、さいたまメトロは、この路線図に駅名を掲載してもらえる、新たな参加者を募ることになりました。 そして、あの日の16駅の空白を埋めて、想像を超える速さで、さいたまメトロは成長していきました。 中には、出入口だけでなく構内まで作りこまれた駅も、出入口すらなくてどこからも地下鉄に乗ることができないだろう──もしかしたら駅じゃないかもしれない──場所も、同じように駅名だけが路線図に掲載されています。 最小限の決まりはありますが、思いのままに自由に参加をしていただけるように。募集を始めるにあたって書いた一文は、今もさいたまメトロの運営方針です。 “さいたまメトロはSecondLife内に誕生した、ゆるーくつながる架空の地下鉄です。”